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スミスのがむしゃらオンガク。「テクノとジャズ」(第七章)

Osamu kubotaの「Presto」について。

 

Osamu Kubota / Presto

 

この曲は「beatmania IIDX rd Style」に収録されたPiano Ambient(ピアノ・アンビエント)と言うジャンルの曲である。

教会音楽のようなイントロから始まり、くぐもったドラムの上をきらびやかに飾る。

コード進行は悲し気な感じなのだが、この時ハッとさせられるのは

コードは進行の仕方や装飾音によって印象がガラッと変わることだ。

救いようのない、絶望を感じるコードでも、アレンジの仕様によって

こうも美しく聴こえるのか、という驚きがある。

 

そしてピアノが入るタイミングで、ドラムのフィルターが開くのだが、

ここで注目すべきポイントは、このドラムのリズム

ハンドクラップが入っていたり、ハイハットのパン(※1)が左右に振られていたりと、

結構、打ち込み(※2)っぽい。

※1 パンとは音がステレオのどの位置で鳴るかを設定する名称。

※2 打ち込みとは、要はパソコンで作った音の事。

 

そうして徐々に盛り上がっていき、ピアノがチャラチャラとやっている裏で、

ドラムが割と激しめに鳴っている。それこそ、

ファンクやブレイク・ビートに分類されるリズムだ。

 

この曲が私の「ジャズ・ヴァージン」を奪った。

この時から、音楽を聴くとき、私の中で

「この曲はジャズか、ジャズではないか」

というジャッジメントを下すことを繰り返すようになる。

「ジャズは難しい」という意識は私の中にはなかった。

スッと入り込み、腑に落ちた。

 

、、、続く。

 

 
 
 

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