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スミスのがむしゃらオンガク。「エレクトロニカ」(第十章)

以下の件に関しても触れておこう。

「音響」に関して、特筆すべき点があるのも、アンビエント系に共通して言えることであろう。

エフェクト(※)の一種で「残響を残す」という効果の

「リバーブ」を多用する、という気質があるのだ。

この事が色濃く表れているのも「lost nirvana」を含むアンビエント系の特徴である。

※   音に様々な効果を付与することで違った音に変化させる機能のこと

 

「リバーブ」を掛けた結果、どういった変化が空間に表れるのかというと、

単純な話である。「無音」が無くなるのだ。

より「広がる音」に変化した結果、空間の「隙間」が無くなる。

「休符」という概念も「残響」という効果によって、あやふやになる。

 

そしてもう一点、「lost nirvana」における「空間的特徴」として挙げられるのは、

曲の後半部分(1:40)の箇所に、

キレの良い、ギザギザ、ザラザラとしたドラムパートが加わる。

このドラムの音だけは、先に説明した「リバーブ」が掛かっていないことがわかる。

残響の無い、実に歯切れの良いサウンドだ。

この音が加わることにより、空間に「広がる音と広がらない音が混同する」という現象が起こる。

このことも、エレクトロニカだけにとどまらない話だが、「曲作り」におけるテクニックの一つで、

音の緩急の幅が広がり、より音が拾いやすく、よりクリアな「空間」になる。

このことも、実にエレクトロニカらしい音の表現といえるだろう。

 

narve / incomplace

 

incomplace
incomplace

 

、、、続く。

 
 
 

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