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スミスのがむしゃらオンガク。「エレクトロニカ」(第二章)

その後、次の一手を考えるスミス少年。

「自分は子どもが好きかもしれない」という、

淡い希望を胸に、「保育士」を目指すことを決意する。

しかし、「保育士資格」を取る為に大学に通うには、

高校卒業の証明が必要になり、

23歳の歳で「定時制高校」に通う事になる。

さあ、ここからが苦しいぞ、覚悟して臨めよ、スミス少年。

 

定時制高校とは、どういうところかというと、

事情があり、昼間働いていたり、朝から登校するのが難しかったり、

そもそも年齢制限がない為、おじいちゃんでも通えたりする

そんな、夜間(17:00)の高校である。

 

私が通っていた定時制高校も、例に漏れず、実に多種多様な人達が通っていた。

基本的に、治安が良いとは言い難い。

休み時間になれば、トイレにタバコを吸う為にヤンキーたちが集まる。

未成年の喫煙も当然だが、スミス少年もこの時タバコを吸っていたため、

ヤンキーに混じってトイレで吸っていた。

あろうことか。正しくないぞ、スミス少年。

 

この時が23歳の年なので、病気の診断はとっくにされており(メンタルの病気)、

お薬を飲みながらの生活だった。

これがなかなかに、苦しかった。

昼間はアルバイトをしたり、しなかったり、基本的にしなかったな、

寝て過ごすことが多かった。

定時制高校に行けば周りは健常者ばかりで、

引け目というか、ネガティブな感情でいっぱいだった。

「自己肯定感」という言葉が流行る以前だったが、

そんなモン、皆無だった。自分を動かしている動力、

そのものが、「劣等感」であった。

まぁ、ネクラだったんだな。

 

その後、定時制高校を瀕死の状態で卒業し、

さあ、念願の保育の大学へ!

受験も受かり、行ったのはいいけども、

辛かった。コレがまた。

話に聞いていた通り、女子が九割五分を占めており、

そんな環境にスミス少年が耐えられるはずもなく。

定時制高校の時と同じ、周りは健常者ばかりで、

いや、一人か、二人ほどいたな、メンタルの病気を抱えた、同志が。

一人は、話しているうちに自律神経失調症だとわかったが、

明るい、コミュ力高めの男子だった。

もう一人は、知的障害を患っている風だった。

でも、温厚な、優しい少年だった。

 

大学に入ったのが26の年。

 

さぁ、昔話は、もういいだろう。

 

、、、続く。

 
 
 

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