スミスのがむしゃらオンガク。「エレクトロニカ」(第二章)
- 就労継続支援B型 トキヲコエテ

- 9月18日
- 読了時間: 2分
その後、次の一手を考えるスミス少年。
「自分は子どもが好きかもしれない」という、
淡い希望を胸に、「保育士」を目指すことを決意する。
しかし、「保育士資格」を取る為に大学に通うには、
高校卒業の証明が必要になり、
23歳の歳で「定時制高校」に通う事になる。
さあ、ここからが苦しいぞ、覚悟して臨めよ、スミス少年。
定時制高校とは、どういうところかというと、
事情があり、昼間働いていたり、朝から登校するのが難しかったり、
そもそも年齢制限がない為、おじいちゃんでも通えたりする
そんな、夜間(17:00~)の高校である。
私が通っていた定時制高校も、例に漏れず、実に多種多様な人達が通っていた。
基本的に、治安が良いとは言い難い。
休み時間になれば、トイレにタバコを吸う為にヤンキーたちが集まる。
未成年の喫煙も当然だが、スミス少年もこの時タバコを吸っていたため、
ヤンキーに混じってトイレで吸っていた。
あろうことか。正しくないぞ、スミス少年。
この時が23歳の年なので、病気の診断はとっくにされており(メンタルの病気)、
お薬を飲みながらの生活だった。
これがなかなかに、苦しかった。
昼間はアルバイトをしたり、しなかったり、基本的にしなかったな、
寝て過ごすことが多かった。
定時制高校に行けば周りは健常者ばかりで、
引け目というか、ネガティブな感情でいっぱいだった。
「自己肯定感」という言葉が流行る以前だったが、
そんなモン、皆無だった。自分を動かしている動力、
そのものが、「劣等感」であった。
まぁ、ネクラだったんだな。
その後、定時制高校を瀕死の状態で卒業し、
さあ、念願の保育の大学へ!
受験も受かり、行ったのはいいけども、
辛かった。コレがまた。
話に聞いていた通り、女子が九割五分を占めており、
そんな環境にスミス少年が耐えられるはずもなく。
定時制高校の時と同じ、周りは健常者ばかりで、
いや、一人か、二人ほどいたな、メンタルの病気を抱えた、同志が。
一人は、話しているうちに自律神経失調症だとわかったが、
明るい、コミュ力高めの男子だった。
もう一人は、知的障害を患っている風だった。
でも、温厚な、優しい少年だった。
大学に入ったのが26の年。
さぁ、昔話は、もういいだろう。
、、、続く。






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